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2008年2月22日 (金)

はてしない物語

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「どうしてこんなに暗いんですか、月の子(モンデンキント)?」

「始めというものは、いつも暗いのです、バスチアン。」

「ぼく、あなたをもう一度見たいな、モンデンキント。

あなたがぼくを見つめた、あのときのこと、覚えていますか?」

するとまたあのかすかな、うたうような声で笑うのが聞こえた。

「どうして笑うんですか?」

「うれしいから。」

「何がうれしいの?」

「あなたが今、最初の望みをいってくれたから。」

ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。

このお話は映画になっているから、観て知っている方も、多いはず。

映画はこのシーンのちょっと後で、終わっていますが、

本は、ちょうどここで、真ん中あたり。

このシーンから、バスチアンの冒険が始まります。

滅びてしまったファンタージェンの最後の砂のひとつぶを、

バスチアンの手のひらの上にのせると、

そこからバスチアンの想像の世界が芽吹いて、

静かに、光の植物となって、はてしなく生い茂っていきます。

そして、新しい光輝く世界が生まれるのです。

もうこのお話は、本当に、ファンタジーの金字塔ですね。

ファンタジーを読む楽しさ、その中に入って想像していく楽しさ、

それを心から楽しませてくれる本だと思います。

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